「ねぇ!百合ちゃん!」
そうやって百合を呼ぶ私は、
如月結(キサラギユイ)。
呼んだ相手は
花橋百合(ハナハシユリ)。

百合ちゃんは、言葉はドストレートだけど私の大好きな親友。

「何、結。」
「実はね…。」
「如月達、なに話してんのー?」

そう言って来たのは、
長岡瞬(ナガオカシュン)
男の子だけど、すっごくかわいい!
弟的存在だけど、もう最近は妹みたい!

…と。

神家逸人(シンケハヤト)

顔しか見たことなくって、ハッキリ言うと名前はさっき聞いたから分かるんだな。

瞬と仲良くって、よく一緒に来るんだ。

2人は「ライバル心があるだけ。」
そう言うけど、仲がいいのは見た目からして事実。

瞬とほぼ一緒にいるから、神家さんとも仲良くなっちゃって。

放課後は毎日のように遊んで、それは真っ暗になるまでだった。



そんな毎日のなかで、私はなにか惹かれるものを神家さんに感じはじめてて。

さん付けは変わらないけれど、気づいたこの気持ちはどうやら《恋》らしい。