『おはよう!』



私が教室に入ると、親友のリエが話しかけてくる


『おはようミユキ
今日もお母さんのご飯食べれなかったの~?』



お母さんは忙しくて大変なんだよ、、


少し気に入らないけど、いつもすぐ終わるから適当に交わそう



『うん…
お母さんは忙しいから』



『ほんとにそれだけなの~??』



『そうだけど…?』



今日はリエが引き下がらない…


…なんで?




『ミユキの家ってお父さん単身赴任でお母さんは作家やってるんでしょ?』



『うん…なんで?』


なによ、何が言いたいのよ




『ミユキは頭悪いから愛想尽かされたんじゃないの?

美玲ちゃんもはっきり言って頭悪いし、

お母さん忙しいとはいえ、朝ご飯くらい作れるでしょ

あ、そもそも料理出来ないとか?』




ニヤニヤしながら何を言っているの…



『お姉ちゃんもお母さんも、そんな人じゃないよ』



『私、ミユキのお母さんに会ったことあるけど、びっくりするくらい不器用なんだよねー

剥いてくれたリンゴガッタガタだったしぃ~』



クスクス




みんな、笑わないでよ



『ミユキが不器用なのもお母さんのせいじゃない?
ミユキは頭悪いから、お母さんも馬鹿でしょ』



クスクスクスクス




リエ、やめて…




『ミユキのお母さんなんて…』




バンッ


ガチャン





『お母さんのこと、ひどく言わないで!!!!』