「なんで南斗ばっかりなんだ!?俺じゃダメか?俺だって…」
「やめてっ…」
¨聞きたくない¨
聞いたら、戻れなくなる。
直感でわかってしまった。
次に続く言葉が。
私たちの歯車を壊す言葉がわかってしまったんだよ。
「俺だって、美優が好きなんだよ!なんで…南斗なんだよ」
今にも崩れそうな奏多を私はどうすることも出来なくて。
¨ごめん、ごめん¨
謝る言葉すらも出てこない。
気づいたら、私はその場を離れていた。
奏多をこれ以上、見てられなかった。
ただ、罪悪感を感じたくなかった。
¨逃げたかったんだ¨
「最低じゃん…私」
私は、自分の部屋まで走って、バタッとベットに倒れ込んだ。

