「南斗、早く教室行こ!麗花と奏多が待ってるだろうし」 「おう」 私と南斗は並んで教室へ向かう。 ほんの少しでも、近づければいいのに。 まだ、さっき触れた頭が熱いことに気がついたけど、あまり考えないことにした。 考えるのは、まだ、少しだけ、早い気がするんだよ。 でも、この考えが命取りになるなんて考えてもなかった。