「まぁ、新美の思うとおりに動けばいい。別に誰も新美を責めないよ。例え、間違った行動だったとしても、新美が正しいといえる行動だったなら、それが正確だと俺は思う。」
「うぅ…ひーちゃん~」
もう完全に泣いてしまってる私。
ひーちゃんは、私が泣きやむまで傍にいてくれた。
「ひーちゃん、例え間違えてても、私、自信もって正しいって言えるようになるかな」
「なるよ、新美なら」
「ありがとう」
私、できるような気がする。
それだけ心の中で言って、国語準備室のドアを開けた。
「そうだ、新美!」
「ん?」
「悩むのもいいけど、遅刻するなよ」
「…そだね、頑張ってみるよ」
そういえば、ひーちゃんって先生だったね。
ひーちゃん、悩み事聞いてくれてありがとう。
私は、それだけ言って準備室をでた。

