「美優、ごめん!!」
突然、放課後になった途端、麗花に謝られた。
「え?どうしたの?」
「今日、新しくできたカフェ行こって言ってたじゃん?あれ、行けなくなったの!」
「そっか…、でも、なんで突然」
「ひーちゃんのせい…。今日に限って、補習いれるんだもん」
麗花がギロっとひーちゃんを睨む。
ひーちゃんが、ニコニコと手を振る。
「くっそー…ひーちゃんのばかやろー」
麗花が大声で叫ぶと
「新城、聞こえてるぞ。てか、そんなこと言っても、補習はやるからな」
チッと麗花はいった。
もう、負のオーラ全開で、ある意味怖いすぎる。
「まぁ、そういうことだから。美優、本当にごめんね!また、今度いこ」
「うん、わかった」
麗花は、そのままひーちゃんに連れていかれる。
私、誰と帰ろうかな。
一人はできれば、やだなぁ。
あ、南斗と奏多を、誘ってみようかな。

