次の日の放課後、私は絶体絶命のピンチを味わっていた。
「ねぇねぇ、俺らと遊ぼうよ?いいだろ?さぁ、早く」
私の周りには、3人の同じ歳か、それ以上のお兄さんがいた。
ただし、お兄さんはお兄さんでも、ヤンキーお兄さんだけど。
「えっと…私、用事あるんで」
「いいじゃん、そんなの。俺らとのほうが、絶対に楽しいよ?」
私の用事を勝手に楽しくないと決めつけないでほしい。
あぁ、ほんとにすっごく、困る。
私は、お兄さんたちを無視して、歩きはじめる。
「おい、待てよ」
お兄さんに引き止められる。
手を掴まれ、その手が次第に強くなっていく。
「いたっ」
「抵抗するなよ、優しくするから」
なんなの!?
ほんと、ムカつくんだけど、お兄さんたち。

