真実子は理解ができなく走り去る彼の姿を呆然と見ていた。

ちょうどその時だった。

「真実?どうした?」
と、優しい声が聞こえた。振り返ると、幼馴染みの松永修が立っていた。
真実子が黙ってると、
「あいつ対戦校の岡田だろ。遊んでる噂よく聞くけど何かされた?大丈夫?」
と、修が言った。
「修ちゃん、大丈夫。ちょっとぶつかっただけ。今日も頑張ろうね!」
と、真実子は言った。

それにしても、あの電流が走った感じは何だったのだろう?真実子は考えながら試合前の準備を始めた。