体育館の窓から差し込む夕日のせいで、私の顔はいっそう赤くなった
でも、その夕日はどこか悲しそうに見えた
「…でもな…俺は教師っていう立場上、公けにできる事じゃない…」
「わかってる」
”わかってるよ、そんな事…
諦めようと思っても、先生の事は諦められないんだよ…”
「辛い時や、苦しい時に側にいてやる事もできない」
「わかってる」
”恵莉だって、家族だっているから大丈夫…”
「それでもいいなら…」
「いい」
そう言って私は先生の胸に飛び込んだ
悲しそうだった夕日は静かに西の空へ消えていった
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…