「誰だとはないだろ飯島。人のこと呼んだくせに」



　　　”えっ？私の名前わかるの？”


　　「いたんなら、返事ぐらいしてくれてもよかったんじゃない？」


　　「悪い、お前たちのクラス全員の顔と名前を覚えてるんだ。ほら、これから受験あるから早く覚えたほうがいいだろ？」


　　「もちろん！」



　　　”だから私の名前がわかったんだ

　　　　意外にしっかりしてるんだ…”




　私が黙っていると、恵莉が話を切り出した