土煙の中自分が生きてることに気がつく

(え…なに?どうなったの?なんで生きてるの?)

考えがまとまらず…
逃げることも忘れ…
ただ呆然と仰向けで寝転がる
土煙が収まり空が見える…

はずだが
毛むくじゃらの何かが邪魔をして見えない
毛むくじゃらの何かは動く気配がない
そろそろとその下から抜け出し
毛むくじゃらの物体を見る

…やはり先ほどの猪だ
猪と知りまた腰を抜かすが全く動かない
恐る恐る前をよく見ると先ほど瓦礫に刺さったパイプが鼻から刺さっている
近くに落ちている棒でつんつんと突く

(…反応がない)

どうやら…パイプは深く突き刺さり、猪は絶命しているようだ