「愛溢れて夢実現~♪愛溢れて夢実現~♪」

ビクゥッ!
いきなり鳴り出した携帯の着信音に二人して驚く
ディスプレイには
はる先輩の表示
慌てて電話に出る

「はい!もしもしっ!」
『もしもし…陽君……?』

か細い先輩の声
そして隣で「着信…音…ww」っと涙を流しながら笑いだす少女…
さっきまでの泣いてたのは何だったんだ!

『…陽君…陽君は…無事?』
「はっ…はい!せ…先輩は無事ですか!?」
『うん…私は無事…でも…』

今にも泣き出しそうな先輩…
第一…危険だ!

「先輩!今どこですか!チャリで迎えに行きます!ニケツでこっち来ましょ!」
*自転車の二人乗りは危険です、絶対にやめましょう*

まず合流するべきと判断した僕は急いで出れるよう準備する

『…私…車あるから…陽君の家に行くね…』

そう先輩は一言ボソリとつぶやくと電話が切れた