華麗なる安部里奈

「里奈はテッちゃん達と遊びたいんだろう? 違うかい? そのために外で一緒に遊ぶ日が欲しいって事じゃないかな?」

私は自分の気持ちが見透かされているようで、なんだか恥ずかしいような、悔しいような気持ちになって、言葉が出てこなくなってしまった。



「この前、正十郎に言われなかったかい? テッちゃん達と里奈では立場が違うんだよって。里奈ももう5年生なんだから、そういう事を分かるようにならないとダメだぞ」

父の口調は、さきほどまでの私を説得するようなものから、私を叱るようなものに変わっていた。



「でも……でも、私テッちゃん達と遊びたい。他の子と同じような遊びもしたいし……もっと自由な時間が……ほしいの」

私は目から涙を流し、鼻からは鼻水を垂らし、涙を服の袖で拭き、鼻水をすすりながらも父のほうを見据えて話す。