華麗なる安部里奈

「だからね、里奈がそういう大人になるには、今の時間がとても大切なんだ。ここで、いろんな事を覚えておかないと、後で困る事になる。分かるね?」


私にはよく分からなかった。そもそも、自分が結婚するのに、会社の事など考えてするのは変だと思うし、それに向けて子供の今から、自分のやりたい事すらできないというのは、どう考えても変だと思った。



「だから、里奈はいろんな習い事を続けなきゃいけない。今習っているものは、最低限のものだからね。どれも辞める事は難しいとお父さんは思うよ」



私はただテッちゃんと遊びたいだけなのに。

それがどうして自分の結婚だの、会社の跡取りだのという話をされないといけないのだろう。私はなんだかとても腹が立った。