華麗なる安部里奈

「たしか、哲也君と敦也君も一緒に居たらしいね。もしかして、2人に水の中に落とされたりしたのかな。それなら、あの2人にも注意しなくちゃいけないから、そのへんの事をちゃんと言いなさい」

「テッちゃんもアッちゃんも悪くない。私が悪いの」


「それじゃあ、どうしてそんな事になったのかちゃんと言いなさい」

「……」



私は、女神像に上ろうとしたなどと話したら父に叱られると思い、答える事ができなかった。当時の私でも、そんな事をしたらダメだという事くらいは十分に分かっていた。

「それじゃ、一緒に居た2人を呼んで話を聞くからね」

「……」



私は自分の口で話すよりも、テッちゃん達に正直に話してもらったほうが良いと思った。自分の口から、自分のしでかした事を話すのはとても無理だと思ったからだ。