華麗なる安部里奈

「ちゃんとマリちゃんから話を聞いてるんだよ。どうしてそんな事になったのか、お父さんに説明しなさい」

「何もしてません……」


「里奈。お父さんは嘘をつく子は嫌いだよ。お家で働いてる人が心配するような事をしたんだから、どうしてそうなったのか里奈がちゃんと答えないとダメだろう?」

「……」

私は罪悪感から、何もしていないと嘘をつく事もできなくなり、何も言えなくなってしまっていた。



「噴水の中に入ったんだね? 溺れたりしたら大変だから、噴水には近づかないように言っていたよね。里奈はそのお約束を忘れていたのかな?」

「忘れてません……」


「それじゃあ、なんで噴水のお水の中に落ちたの?」

「……分かんない」


「分かんない事はないだろう。自分でやった事だろう?」

「……」