『美咲ちゃん…』


心配そうに駆け寄ってくる


「おばぁちゃん…」

雅樹の手が緩み、雅樹は


『お久しぶりです』

おばぁちゃんに頭を下げた


おばぁちゃんは

『やっと迎えに来たのかい』

遅いよって言いながら
雅樹をバシバシ叩く。


え?


ええ!?


お久しぶりです??


「雅樹…おばぁちゃんと知り合い?」



何がなんだかわからない私に
おばぁちゃんが説明してくれた。



『雅樹くんね…美咲ちゃんと暮らし始めた頃に来てくれたの』

え…どうして?

『これから一生、美咲ちゃんのことを守っていくって…』

『美咲ちゃんが抱えてるものを受け止めたいって。』

『もしかしたら、私を訪ねてくるかもしれない…その時は雅樹くんが迎えに必ず来るから…それまでお願いしますって…』


ビックリ…

雅樹がここまでしてくれてたなんて…

私のことは全てお見通しだったわけね…


雅樹を見ると、苦笑い。