さぞや私は間抜けな顔をしていたことだろう。

トシちゃんが私を見て爆笑していた。

後で覚えといてね、トシちゃん。


それより。

私は引きつっていた顔を瞬時に笑顔に変えた。

相変わらず変わり身が早い。

ゆっくりと同じ目線に屈む。


「私は雪。よろしくね、宗ちゃん」


にっこりと微笑むと最初は固まっていた宗ちゃんだったが同じ様に笑顔を浮かべた。


「よろしくおねがいします、雪さん」


だ、ダメだ、可愛すぎる♡

私は思わず彼を抱きしめた。


「わーもう可愛すぎ♡トシちゃんと大違いね」


私がそう言うとすかさず飛んでくる拳。


私はひょい、とかわす。


「こんなガキと同じにされたくねぇよ」


青筋を浮かべるトシちゃんと豪快に笑う嶋崎先生。

年後の筈なのになにこの違い。


宗ちゃんは困惑した様な表情をしていた。