大志は何が言いたいんだ?
何がしたいんだ?
「あーもう何もわからない飛我くんには付き合ってらんねーよ。
それじゃ俺はまなを助けに行ってくるとするかー」
「おい……」
「ん?」
「なんで…アイツんとこ、まなって呼んでんだよ。」
っ…何聞いてんだよ、俺!
こんなの大志の思うツボだ
「飛我も気づき始めたかなー?
教えてほしい?」
「つべこべ言わずにさっさと教えろ」
「ひー怖い怖い。
俺とまなは幼なじみなの
ただそれだけ。小さい頃から仲良かったからまなってよんでんの」
なんだよ、そんなことかよ
内心、ホッとしている俺がいた
なんだよホッて。
なんでこんなんきいて安心してんだよ
明らかにおかしい。
「んじゃーな」
コンビニへ入っていく大志を見つめる俺は、なぜか負けた気分だった