俺はキライだけど。




「た、高野くん!」



そう言ってガバッと顔を上げる



っ!



そして顔の近さに言葉を失った


ほんと、整った顔をしている


瞳は前を向いていて私の方には目もくれない



その瞳が私に向いたことは一回しかない



まともに口をきいてくれなくても

私に、笑ってくれなくても

私のことが、嫌いでも



私が高野くんのことを嫌いになれないのは……



「お前…足、だいじょぶなのかよ」




高野くんが、優しいから。