俺はキライだけど。




「あ、いや、別にだいじょぶ」


東条がとことこと俺の前まで来る




「あのー…話って?」



「あー…

文化祭の時、約束破ってごめん。
何時間も待たせてごめん。
悲しい思いさせてごめん!」


俺はガバッと頭を下げる



「あ、いや、頭、上げて?」



そう言う東条の声は心なしか震えていた



俺がそっと頭を上げると、東条は言った



「あの日、高野くんが来てくれなくて、寂しかった。
私との約束、忘れちゃったのかなって思った。」


…ごめん


「でも……こうして、こんな時間まで待っていてくれて、謝ってくれて……

私は、嬉しい、よ」


東条はふわりと微笑んだ



言わなきゃ、俺の気持ち


伝えなきゃ_______



「あ、あのね!」


「おう…」


東条に先を越されてしまった



「ほんとは、文化祭の時に言おうと思ってたんだけど」



そこで1度俯く東条


そしてふっと顔を上げ、少し濡れた目でこう言った





「私、高野くんのことが、好きです。

高野くんには、好きな人がいるって分かってるけど、
私の気持ちだけ、知っといて欲しくて…」




_______________は?



これは、夢かなんかですかね?



東条も、俺が、好きなの?


「あっ、じゃ、じゃあね!
また明日!」



「待って!」


帰ろうとする東条の腕を引き、抱きしめる


「へ、たた、高野くん!?」



「まだ……俺言いたいことある。」


心臓がドキドキと高鳴る



「俺も、東条が好き。

俺の好きな人、東条だから」



言えた…


やっと言えた、自分の気持ち