俺は玄関の隅で東条を待った
ゾロゾロと人が帰って行くけど、一向に東条が現れる気配はない
「まさか…わすれてんのか?」
いや、東条に限ってそんなことはあり得ない
さっきからずっと待ってるけど、だんだん " もしかしたら来ないんじゃないか " という不安にかられてくる
東条もあの時…こんな気持ちだったんだな
約束した奴が何時間待っても来ないなんて
俺まじ酷いことしたな…
だんだんと人の数は減っていき、玄関には俺ひとりとなった
まさか東条、もう帰った?
……な訳ねぇか
「た、高野くん!」
この声は______
「ごめん、日直の仕事で、遅くなっちゃって」
髪を少し乱した東条がいた
きっと、走ってきたんだろうな


