な、なんか話さなきゃ
えと、んーと……
「なぁ」
「ひゃい!」
いきなり高野くんが口を開くから変な返事になったじゃないか!
「東条は明後日…楽しみ?」
そりゃもちろん!
明後日ては午後から高野くんと文化祭を回ることになっている
1時に玄関集合!
「うん、楽しみだよ!」
「ん、そっか」
高野くんは1度目を逸らし、そしてまた私を見た
「俺も」
カァァァと顔が熱くなるのが分かった
『俺も』 だって…!
いや…期待なんかしちゃダメ
高野くんには好きな人がいるんだから
"友達"として、接しなきゃ
私の好きは一方的なものなんだから
「東条?まだ戻んねぇの?」
「へ?あ、も、戻る!」
「そ。じゃ、行こ」
私は先に歩き出した大きな背中を追いかける
今にも抱きつきたくなる衝動を抑えながら私は教室へ戻った


