「星くん!あと休憩なんぷん!?」
わたしは体育館のステージに腰掛けてジュースを飲む星くんに聞く
「んー、あと10分?」
10分!?
うーし、頑張るぞー!
私は気合を入れ直してまたシュートを打ち始めた
ガコッ…スパッ………ガンっ
「なんで入んないのー!」
くっそ〜と思ってまたボールを構える
「違う」
へ?
その声が聞こえた瞬間後ろから手が伸びてきて私がボールを持つ手の上に手を重ねてくる
「えええええぇぇ!?」
「うっさい」
なんでなんでなんでなんで!?
「なんで高野くん!?」
「なに、俺じゃ悪い?」
「いや!悪くないです!
でもこの体勢…っ!」
高野くんに後ろから抱きしめられてるみたいで体が熱を帯び始める
触れられている手もジンジンと熱い
「た、高野くんっ、離して!」
「お前、綺麗なシュート打ちてぇんじゃねえの?」
「う、打ちたいけどっ「だったら黙って聞いてろ」
耳元で聞こえる高野くんの声になんだかゾクゾクする
「いいか?
お前は手と手が近すぎんだよ。
だからうまく力がはいんねぇんだ。
それとシュートを打つ時、親指で押してる。そうするまともなシュートが打てなくなる。
わかるか?」
「は、はい…」
「ん、じゃ、この手の形のままシュート打ってみて」
そう言ってすっと離れる高野くん
ふっと暖かいのがなくなって冷たくなる
わたしは高野くんに教えてもらった姿勢のままボールを放った
_____サッ…
「すご……」
私の手から放たれたボールは綺麗な弧を描いて、ネットを揺らすことなくリングに吸い込まれた
「うん、上出来」
後ろを振り返ると満足そうに笑う高野くんがいた


