俺はキライだけど。




不意に顔を上げて高野くんが言う


「別に…嫌いじゃないし」


「へ?」


嫌いじゃ、ないの?



「ていうか、むしろ…」



そこで言葉を濁す高野くん



「…むしろ?」



「……っだぁ!んでもねぇよ!

とりあえずお前は俺と回ればいいの!」



高野くんってこんなに俺様だったっけ



意外な高野くんに少し、いやかなり驚く


でも…


少し強引だけど喜んでいる自分がいた


「なに…やっぱやなの?」


黙った私を見て高野くんが言う



「や、やじゃない!
むしろ、嬉しいよ!」



正直に自分の気持ちを言う


なのに


「あっそ」



高野くんはそうつぶやいて私の顔も見ないで屋上を出ていった



あんな高野くん見たことないんですけど!


なに?ツンデレってやつ?



そう思うと自然と笑みがこぼれた



高野くんって、可愛いかも?



私はそんなことを考えながら教室へ戻った