俺はキライだけど。




私はビクビクしながらチラッと渡瀬くんを見た


でも渡瀬くんは俯いたまま何も言わない



「あの…渡瀬、くん?」



ヤバいかも

心臓がバクバク動き始める


恐怖で手が震え足がすくむ



どうしよ…


そう思った時


「まぁ…しかたないよね…

それじゃ、友達からってことでアドレス交換してください!」


へっ?


今までビクビクしていた私がバカみたい


渡瀬くんは屈託のない笑顔で笑った



友達、から



アドレス、交換…



なんだ、簡単じゃん!


「うん、いいよ。はいっ」


そう言って私は携帯を差し出し、赤外線でアドレスを交換した