そんなある日
カフェの看板を書いていた時
「愛花ちゃん、呼んでるよ?」
クラスの子に呼ばれ、教室のドアに行くと知らない男の子が立っていた
「えっと…なんでしょう?」
「あ、の、えっと
屋上まで来てください」
男の子は茶っぽい髪を揺らしながら言った
「は、はぁ…」
言われるがままに屋上までついていく私
ガチャ
「話って?」
「あ、あの…
俺、1年1組の渡瀬隼人-Watase Hayato-って言います!」
うん、知らないな
入学して結構たつけどやっとクラスメートの名前を覚え始めた私に
他のクラスの人の名前を覚える余裕はなかった
「俺、入学式のとき東条さんに一目惚れして…
その時から東条さんのことが好きです!
よかったら付き合ってください!」
……ん?
突然のことに脳が追いついていない
えっと…渡瀬くんが私に一目惚れした?
「いや、あの…私、渡瀬くんのこと、知らないし…
あの、ごめんなさい。」
って
こんな断り方したら…
遠足の時の恐怖が蘇る
どうしよう…
怒らせちゃったかな…?


