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「そう、だったのか」
全て話し終えると、高野くんがそういった
「辛かったよな」
そう言う高野くんの瞳は、寂しそうに揺れていた
「実は俺……
父さんと母さんがいないんだ」
「…………え?」
私は耳を疑った
「だから俺は兄貴しかいない
頼れる大人なんていないんだ
頼れるのは3歳しか年が違わない兄貴だけ」
「高野くん……」
高野くんは私が思っていた以上に、とても辛いものを背負っていたんだね
「だから俺、東条の気持ち、痛いほどわかる」
「高野くんはなんで……
お父さんとお母さんがいないの?」
私がそう聞くと、高野くんは悲しそうに瞳を揺らし、俯いた
「あ、いや……高野くんが話したくないんなら、いいんだけど…」
「いや、東条も話してくれたから、俺も話すよ」
そう言ってこっちを見た瞳は、優しい瞳をしていた


