私は寝ぼけたまま病院へ連れて行かれた
「東条誠の病室はどこですか?」
「509号室です」
とーじょーまこと?
おとーさんが、どうかしたの?
おしごとにいってるんじゃないの?
私はお母さんと手をつないで509号室を目指した
ガラッ
「まことっ」
お母さんがベットで横たわる人に飛びつく、
私も恐る恐る近寄る
「…!おとー、さん?」
横たわるお父さんの顔には、白い布がかけられていた
「愛花、あのね、お父さんね……」
そこまでいって、ううっと言うお母さん
「おとーさん、どーかしたの?
おとーさん、元気ないよ?」
私が呼んでもピクリとも動かないお父さん
「愛花、落ち着いて聞いてね
まだ愛花には理解できないかもしれないんだけどね…っ
お父さん、家に帰って来る途中で事故に、あったの…!」
「じこ?」
幼い私にもその単語の意味はしっかりわかった
「じこ!?
おとーさん、しんじゃうの?
そんなのやだよ!
まな、もっとおとーさんとお話ししたいよ!
おとーさん!」
私が何度体をゆすってもお父さんが起き上がることはなかった


