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少し走って私は足を止めた
おかしい
この道、さっきも通った
でも周りは木やお墓だらけで目印になるものは一つもない
どうしようっ、もしかして、迷子!?
「誰かっ、いますか!?」
大声で叫んでみても虚しく静かな闇に吸い込まれるだけだった
「うっ…」
ほんとに気分が悪くなってきた
私は我慢できなくてその場にしゃがみこむ
綺麗に結んだ髪は走ったせいでボサボサになってしまっていた
「怖いよ…っ。誰か…誰か来てっ。
た、高野くんっ……」
視界がぼやけてきた
涙のせいではない。
頭がガンガンと痛い
意識が朦朧としてきた
ほんとに、やばい_______
「東条‼︎」
息を切らせながら走ってくる人影
________________高野、くんっ
きて、くれた…ん、だ………


