みんなが続々と神社から出たり入ったりするのをボーッと見つめる
私たちは一番最後のペアだから出発まで時間がある
さっきまで隣にいた高野くんは「便所行ってくるわ」と言っていってしまった
急に寂しくなった私は、近くのブランコに乗る
はぁ…
こうしてブランコに乗っているとあの日のことを思い出してしまう
あの日…
傘なんて取りに戻らないでそのまま帰っていたら
あんなこときかずにすんだのに
ずっと高野くん一筋で入れたのに
ほんっと、最悪だな…
悪いのは全部私なのに
なに自分でやったことに今更後悔してんのよ…
「おーい!次、高野と愛花ちゃんだよー!」
と、神社の入り口から声が聞こえた
ふうっと短く息を吐いて立ち上がる
もう、高野くんのことは諦めよう
もう、考えないようにしよう
普通に、普通に…
"友達"として、接すればいいだけの話
私はいつの間にか戻ってきた高野くんと並んで神社の入り口にたった
「行くか」
高野くんの声に合わせて私たちは神社の中へ入った


