「おい」
へっ?
1人でブツブツ考え事をしていたらふいに後ろから声をかけられた
「た、かの、くん…」
それは久しぶりに話した、高野くんだった
紺色の甚平はスラッとした体型にあっていて胸がドキッとなった
だめだよ、愛花。
平常心、平常心…
「…なに?」
「あ、いや、あの、肝試し、ペアだなって思って」
「あ…そうだね」
そこで会話は途切れてしまう
高野くんと話すのが久しぶりすぎてなんだか調子が狂う
「東条は…」
っ!?
急に名前を呼ばれてまたドキッとする
「ペア、俺とで嫌?」
「いや…じゃ、ない」
って何言ってんの!
まだ心のどこかに高野くんのことを想っている自分がいる
前ほどじゃないけど、確かに好きっていう気持ちがある
「ん、そっか」
そう言ってうつむく高野くん
その横顔があまりにも綺麗で見とれてしまった


