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「うわっ、すごい…」
鏡の前で何回もクルクルと回る
今、宮ちゃんのお母さんに着付けをしてもらっているところ
運良く見つかった浴衣は、白地にピンクの蝶がデザインされているいたってシンプルな浴衣
宮ちゃんは、紫に綺麗な花火がデザインされているザ・大人って感じの浴衣
「ありがとうございました!」
「いいええ。楽しんできてね〜」
宮ちゃんママにお礼を言って家を出る
「花火、楽しみだね」
私は近くのスーパーで買った花火を抱いていう
「そうだね
でも私は肝試しの方が楽しみだけど」
そう言って意地悪く笑う宮ちゃん
私が怖いの苦手だって知ってるくせに…
じとっとした目で宮ちゃんを見ると
「冗談冗談
愛花が可愛くてちょっといじってみたくなっただけよ」
と言って笑った
「宮ちゃんのいじわるー!」
私はプクッと頬を膨らませる
「はいはいすみませんでしたー」
でも宮ちゃんには軽く流されちゃった


