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夏休みにはいってもう1週間が経とうとしていた


あれから部活は二回程度しかなく、7月中は、顧問の都合により部活はなくなった



部活ができないのはショックだけど、その分夏を楽しめると思うと心なしか胸が踊った



でも…


「はぁ……」


やることがなさすぎる


夏休み中の課題はもう終わらせてある


もちろん"夏をしっかり楽しむ"ため。




スマホとにらめっこしてても、誰からか連絡がくるわけでもない



「宮ちゃん、なにしてるかなぁ…」


はぁ…ともう一度ため息をついた時


ピロリン♪


スマホがなった


開いてみると、それは将也からのLINEだった


【明日、クラスのみんなで集まって遊ぶことになったんだけど、愛花はだいじょぶ?】


いつのまにか将也は私のことを愛花と呼ぶようになった


はじめは恥ずかしくてくすぐったかったけど今はしっくりくる



って!


クラスのみんなで集まる!?


行くっきゃないでしょ!



【もちろん!】


ウキウキで返信したらすぐに既読がついた


【よかった、
それじゃ明日の午後に三時に駅前集合だから】


【午後からなの?りょうかい!】


てっきり午前中にはから遊ぶのかと思ったよ


【うん、そうなんだ
夜、みんなで花火やって、肝試しやるんだって】


肝試し!?


私、怖いの苦手なんだけどなぁ…


【肝試しは男女2人1組でやるみたいだよ】



肝試しのことを想像していたら将也からもう一言LINEがきた



男女2人1組か……



【そっかぁ!ありがとう】



一瞬頭に高野くんの顔が浮かんだけどブンブンと頭をふって高野くんを忘れようとした