そして今は自炊の時間。


そしてそしてアイツがいない



何してんだあいつは



「おい宮原。アイツどこいった?」



「愛花のこと?
愛花なら薪拾いに行ったよ〜
確か神木くんも一緒にいたよーな…」



神木?なんで神木?



神木って…変な噂しかないやつだ


来るもの拒まず去るもの追わず、だとか



俺は考えるのよりも先に体が動いていた



「ちょ、高野!?
早く戻って来なさいよ〜」


俺を見送る宮原の顔は俺の心を見透かすかのように笑っていた