~蒼side~


「恋蘭幼稚園まで送ってくるからね! ちゃんと寝ててよ? 」

「わかったから…」

「じゃあ行ってきまーす」

「パパ,行ってきまーす」

「いってらっしゃい」


バタンとドアが閉まった

未來に寝てるように言われたし寝るか…


「あっ! 言い忘れたけど洸は連れてくから‼︎ 」


バタバタと音が聞こえ騒々しいなと思っていたらそれは未來によるものだった


「おう、そんな事より幼稚園間に合うのか?」

「え? やば! 今度こそ行ってくるからちゃんと寝ててよー! 」

「わかったって」


こんなに慌てる未來を久しぶりに見たな

高校時代はこうやってキャピキャピしてたけど結婚してから…いや、子供を産んでから妙に大人びた感じになってこういう姿は見たことがなかった。

心のどこかで未來は変わったのか?と思うことがあったが、やっぱり変わってなかったらしい

目を瞑りながら昔を思い出していると知らぬ間に眠りについた