「恋蘭ー今日何食べたい? 」

「えーっと…」


恋蘭にこれ以上気を遣わせないように,嫌な思いをさせないように無理やり笑顔を作って家に帰った

それからはご飯を食べ恋蘭と洸のお風呂。

お皿の片付けをし終わった時,蒼はソファに座って台本を読んでいたので先にベットに入った

今は一緒にいない方がいい気がする


「はぁ…」


でも寝ることができなくて…ずっとゴロゴロしていた

そんな時,ドアの開く音がした

自分でもなんでかわからないけど咄嗟に寝ているフリをした

いや,わからないんじゃない

蒼の顔を見るのが気まずかったから…


「…はぁ」


蒼も溜息ついてる

この溜息は私のせいだよね…


「…もう終わりなのか?好きなんだよ…こんなに人を愛したことはないんだ。俺には未來がいないとダメなんだよ…」


涙が出た

辛い思いをしているのは私だけじゃない

その前に私が,私自身が自分を苦しめていて蒼を苦しめている

涙のせいでタヌキ寝入りをしているのがバレてしまうかもしれないけど,もうそんなことどうでもよかった。

けど蒼は私が起きていることに気付かないで私に背を向けてベットに寄りかかって泣いていた

抱きしめたい,触れたいのに…今の私にはそれは出来ない

蒼にちゃんと話せてないから…健太のこと

いつか話さないといけない時がくる