私はショックを隠しきれなかった

恋蘭は走ってリビングへと消えていった


「…」


泣きそうになる

なんで自分の子供に嫉妬して泣いちゃうのかわからない

蒼は本当にそう思ってるの?

もう私なんか眼中にないのかな?

確かに子供が1番なのはわかるよ? 私もそうだもん。

恋蘭や洸…家族が大切


「恋蘭、早く服着ろよー」

「うんっ‼︎ 」


リビングから大きな声で返事をする恋蘭

私の言うことは聞かないのに蒼の言うことは聞くんだから…

恋蘭はお風呂場へと走って行った


「未來」

「何? 」


涙が出そうなのをバレないように下を向いていると蒼の匂いがフワッと香ったかと思うと抱きしめられた

予想外の出来事に言葉が詰まった


「俺は未來も恋蘭も洸も、みんなが大切。わかってくれるよな?」

「蒼…ごめんね」


蒼を力強く抱きしめ返し蒼の胸で涙を流した

自分の子供に妬いちゃうなんてどうかしてるよね…


「行くか」

「…うん」