「ありがとう,蒼! 」
『…たまにはな』
「撮影頑張ってね! 」
『あぁ…そろそろ行くわ』
「うん…バイバイ! 」
…まさか蒼が許してくれるなんて思ってなかったよ
「やった! 未來が行けてよかったー! それで蒼樹くんなんだって? 」
「恋蘭と洸は俺が面倒みるからって言ってくれた! 」
聖奈はよっぽど嬉しいのか飛び跳ねて喜んでいる
私も楽しみだなぁ…久しぶりにみんなに会える!
「洋服どうしよう」
「そっか,洋服か…」
さっきまでは飛び跳ねて喜んでいたのに今はすっかり忘れたかのようにクローゼットの前で服を選んでいる。
いつもの格好で行くわけにはいかないし…少しはオシャレしなくちゃね
「私綺麗な服着たりメイク本格的にやるの久しぶりかも…」
「そう? 聖奈は…あっ,聖奈もかも」
子供が産まれてからはオシャレなんてしている暇なんてなくて…逆にそれが面倒くさいとまで思うようになった
子育てには邪魔だって。
…上手くお化粧出来るかな?
「まぁどうにかなるでしょ‼︎ これどうかな? 」
「うん…いいんじゃない? 」
「決まりー! じゃあ聖奈これ着ていくね」
「聖奈は奈未ちゃんどうするの? 」
瑞貴も同窓会があるはずだから奈未ちゃん1人?
「お義母さんのお家に預ける予定」
うちのお母さんか…喜んで引き受けるだろうな
奈未ちゃんいるならうちも恋蘭と洸預ければ蒼に負担はかからないかも…
でもお母さんが疲れちゃうか。


