《コンコンコン》

「…誰? 」

「ママよ」

「…入っていいよ」


部屋に入ると電気もつけず真っ暗なベッドに潜り込む恋蘭がいた。


「パパから聞いたよ。アルバイトしたいんだって? 」

「…ママもダメって言うの? 」

「言わないわよ。ママさっきパパのこと怒ったから! 」

「なんて? 」


さっきのことを恋蘭に話した


「パパは過保護なんだよ…」

「うーん、そうねぇ…でもこれだけは分かってあげて? パパはいつまでも恋蘭のことが大事なのよ。大っ嫌いって言われてきっと今傷ついてると思うからご飯食べた後にでも仲直りしてあげてね? 」

「…わかった」

「じゃあご飯食べよう! 洸がよそってくれてるよ! 」


恋蘭の手を引き一階に降りていくと2人は席についていてあとはいただきますをするだけだった


「洸,ありがとうね。じゃあいただきます」

「いただきます」

「「…いただきます」」


喧嘩をした2人は小さい声でいただきますと言ってご飯を食べ始めた。