続・芸能人と恋に落ちました。



「なんで来なかったの」

「もう始まってたから」


始まってても普通見に来るでしょ…

パパが来てくれたってだけでも恋蘭にとっては嬉しいことなのに。


「見に来てくれてもよかったじゃん…それだけでも恋蘭は嬉しかったと思うよ」

「…俺じゃなくても元気にはしゃいでたじゃねーかよ。」

「…どういうこと? 」

「楽しそうに健太ーって名前呼んで、恋蘭も恋蘭で楽しそうだったじゃねーか」


…だからなんだっていうの?

それとこれとは関係ないよ

もうわかんない…


「わかんない…蒼の考えてることがわかんないよっ‼︎ 」


分かり合えないことが悔しくて涙が出そうなのを必死に我慢して寝室へと逃げた。


「わかんないよっ…」


とめどなく涙は溢れてきて止まることを知らない。

泣き疲れたのかいつの間にか眠ってしまった。