お昼休憩も終わり,恋蘭と奈未ちゃんは戻っていった。


「蒼樹さんから何も連絡ないの? 」

「うん…ふたりとも楽しみにしてたのにな」


もう少しで親子競技が始まっちゃうのに…


蒼から何も連絡が来ないまま親子競技が始まった。

健太に頼んで出てもらい,今日初めて会った恋蘭と健太だったけど2人で手を繋いで出番を待っている。


「未來が出ればよかったんじゃないの? 」

「…あ,そっか」

「全く何を考えてるんだか」


聖奈に溜息をつかれ自分の馬鹿さ加減に溜息をつく。

何も男性限定っていうわけじゃなかったんだよね。

今からでも…って思ったけど,2人が走る順番はもうすぐで誰1人お母さんと走る人がいなかった。