「じゃあ行ってくる。しばらくあっちに泊まるから」

「…うん」

「恋蘭も洸もママに迷惑かけるんじゃないぞ」

「うん! 」

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」


ガチャっと閉まるドア

あーあ,行っちゃった

どうして私がこんなにも気分が落ちているかというと…蒼が今度から始まる連ドラの撮影でしばらく帰ってこなくなるから

もう行っちゃったよ…

でもクヨクヨしてられないっ!

私には恋蘭と洸がいるんだし!

…っていうか撮影って事は莉羽ちゃんもしばらく帰ってこないんだよね

電話しておこうかな?

蒼のことよろしくお願いしますって…

なんて言いながらただ莉羽ちゃんとお話したいだけなんだけどね!


「よーし! パパもお仕事頑張ってるんだからママも頑張ろう! 」

「恋蘭もっ! 」

「ふふ…じゃあ早速お手伝いしてもらおうかな! 洸のお着替えお願いしてもいいかな? 」

「うん! 洸行くよ! 」


じゃ私は…洗濯物干してこよう‼︎


「ん〜んんん〜」


鼻歌を歌いながら洗濯物を干していると


「ママー! 洸のお着替え終わったよ‼︎ 」

「ありがとう! 」


恋蘭の隣を見るとそこには着替えの済んだ洸が。

しっかり服も着れてるし…恋蘭はすっかりお姉ちゃんになった