「こんにちは〜」

「あっママ! パパ‼︎ 」

「恋蘭いい子にしてたか?」

「うん‼︎ 」

「いらっしゃい! 2人ともいい子にしてたわよ! さっ上がって」

「いいよ! 私達もう帰るから」

「そんなこと言わないで。この子達まだご飯食べてないのよ」


まだ13時だからか…

私達は12時過ぎには食べ始めちゃったしね


「それならお邪魔しようかな」

「お邪魔します」

「あなた達は何か食べたの? 」

「うん,食べてきちゃった」

「…そう。そういえば蒼くん熱は治ったの? 」


そういえばって今更なような気もするけど…

熱が下がったせいでそれからは大変だったんだから…


「はい、おかげさまで」

「よかったわね! 病み上がりなんだからゆっくりしてていいのに…」


ゆっくりなんてうちでもしてないよ

ゆっくりどころかもう機敏な動きを見せてくれるよ

ゆっくりしてていいってお母さんなりに心配してくれたのかそれともまだ恋蘭と洸と居たいだけなのか?

お母さんは孫大好きみたい

お父さんもよくしてくれてるんだけど…娘の私よりも恋蘭と洸の方が好きみたいで…

私と瑞貴のことなんて抱っこもろくにしなかったっていうのに恋蘭と洸の事は連れて来た時必ず一回は抱っこする

娘としては複雑だけど母親としてはよくしてくれてるから嬉しい


「うどん出来たよ〜」

「わーいっ! 」


お昼ご飯もお母さんが作ってくれてそれに洸にも食べさせてくれて…実家に来ると本当に楽


「うどん食べ終わったらお家帰ろうねー」

「うんっママ」

「どうしたの? 」

「ばぁばからオモチャもらったんだ〜」

「…え? 」


お母さんったらまた恋蘭にオモチャあげてっ!

お母さんをチラっとみると私と目を合わせようともしない


「お母さん! 」

「あ,えーっと…ごめんなさいね」

「買ってくれるのは嬉しいけど,もうオモチャいらないから! 」

「わかってるわよ。けどつい…」


はー…またオモチャが一つ増えたよ


「恋蘭,そのオモチャどこにしまうの? 」

「オモチャ箱! 」

「もう入らないと思うけどなー」

「入るもんっ‼︎ 」

「約束したでしょ? オモチャは箱に入りきるだけって」

「…うん」


ちょっと厳しいかなって思ったけど大丈夫だよね?