「終わったぞ」
「ありがと」
人に髪を洗ってもらうなんて何十年ぶりで…
あっという間に洗い終わっていた
「風呂でも浸かってろよ」
「私も洗うよ! 」
「…いいのか?」
「うん! 洗ってもらったし…2人で入れるの最後かもしれないし? 」
「最後にはさせねーよ」
ふざけて最後になるかもしれないと言ったら蒼は真に受けたのか真剣な顔で最後にはさせないと言った
一緒にお風呂入ると言われると嫌がってはいるけど正直なところ嬉しいんだ
ずっと想われてるみたいで
蒼の拗ねた顔や起こった顔を見るとニヤけてしまう
「じゃ洗うよー」
「任せた」
「人の髪洗ったことあんまりなくて不安だけど任された」
夫婦水入らずこんな風にお互いの髪の毛を洗いっこするなんて思ってもみなかったな
それに子供もいたから。
こんな生活も案外いいかもしれない
けどこんなにゆっくり2人でいられるのは恋蘭と洸が巣立っていくまで我慢かな
「男の人って髪の毛短いから洗うの楽だね」
「それさっき未來の髪洗ってる時思った」
こんな平凡な会話が心地いい
「はい! 終わったよ」
「さんきゅ」
「体洗いたいんだけど」
「洗えば?」
「いやいや,洗えないよ! 蒼が見てるところでなんて」
「俺は普通に洗えるけどな」
「女と男の差だね」


