とても透き通る少し低めの声。 迫力のある声だけれど どこか寂しくて辛そうな それはまた消えてしまいそうな。 「いなくなっちゃうの?」 なぜだろう。 聞かずにはいられない。 すると彼は驚いた表情を見せつつ微笑んだ。 「…俺は死なないよ。死ねないよ。」 あぁ、本当に消えてしまいそうな人。 「ねぇ、名前。教えてよ」 今日は本当によくしゃべる日だ。