涙がこみ上げた。
色々驚くことはあるけど、
やはりわたしの親はあの2人。


「だいすき…」


わたしはぎゅっと手紙を抱きしめ、
箱から出した防弾チョッキを着て、
剣を腰にさし、銃をポケットにいれ、
海岸に向かった。


海岸には、
いくつか船が壊されずに残っていた。
その中でいちばん燃料が
残っていたものを選び乗り込んだ。
わたしは海図を眺め、
洞窟にあった方位磁針に目をやり、
方向を確かめた。


ー絶対、仇をとる。


サハールに向かって、出航した。