「……!」


おれは目を覚ました。
窓から外を見たが、
日の出前でまだ暗かった。


「…オーロ。」
「あ、叔父さんおはよ。」
「おはよう。…出発だ。」
「……うん。」


ーめんどくせー。


叔父さんに連れられて、
おれは海岸に向かった。
海岸には、島の仲間たちがいた。
体に気をつけろとか、
危なくなったら帰ってこいとか…
みんな優しすぎだろ。
おれの母親よりずっと優しいぜ。


おれは船に乗り込んだ。
とりあえず北東に向かえって
叔父さんに言われたから、
ひたすら北東に向かおう。


おまもりは左の胸ポケットに、
預言書はリュックに詰めた。


「よし!行ってくる!」
「くれぐれも気をつけろよ!」


叔父さんが手を振り叫んだ。
おれも手を振り返した。


ーついでにクリスタルも探すか。


おれは前を向き、船を操縦し始めた。