やっとたどり着いた自分の部屋。
アスカは生徒手帳を部屋のドアの金属板にかざした。
生徒手帳に内蔵されたICチップが中の機械と反応し、小さな電子音とともにドアロックが外れる。
部屋に飛び込んだアスカはドアを乱暴に閉めた。
カチャリと自動でロックがかかったドアを背にアスカは座り込んだ。
ぼーっと見つめる天井には、ついさっきの出来事が写し出される。
赤黒い血。
ピクッと動く白い手。
瓦礫の下の黒い髪。
「嫌ぁ…嫌だぁ…」
目を閉じてさっきのことをわすれようと試みる。
しかし、瞼に焼き付いたあの光景は目を閉じてもアスカに迫る。


