「恥ずかしかったー! コンテストでれるかな……?」
こんな調子だと無理かー……
ってここ3年生のフロアだ!
やばい!!
宮本先輩と会ったら嫌だし……
赤ずきんのままだぁ!
戻ろう!
「花音?」
えっ……この声、宮本先輩。
「な、何ですか、?」
昨日の事思い出しちゃう……
震える……
「あのさ、昨日の男って彼氏?」
一歩ずつ近づいてくる。
一歩、また一歩。
私は後ろにさがる。
「な、何でそんなこと、聞くんですか、?」
意味わからない。
背中に壁が……。
もう逃げれない。
徐々に近づく。
無理、昨日みたいのは。
「花音が好きだからに決まってんじゃん」
また変な笑み。
嫌だって。
「私は、好きでも何でもないです…」
もう来ないで
「で、彼氏?」
ードンッ
宮本先輩が壁に手をつけた。
また……。
「顔近いです……」
海翔!
助けて!!
私は目を力強く閉じた。

